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H16年:企業経営理論:第4問設問3
  次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
 大企業の生産部門に約10年勤務したA氏は、自分が腕を磨いたアルミ加工技術を活かすべく、(1)会社を辞して仲間3名で出資して資本金506万円で平成11年に有限会社を設立した。彼らは常に生産現場で協力しながら、アルミ鋳物の鍋やフライパンを作り続けた。製品は好評で、会社は2年間毎月売上を伸ばしたが、3年目に入ると陰りが見え始めた。幸いにも(2)新製品の開発に成功し、やがてそれが売上に貢献するようになった。工場を拡張し、営業部門も増員した。ところが、会社が大きくなるにつれて、長期雇用をべ一スに熟練を形成して、従業員の創意工夫が湧きあがる会社を目指すという社長の意図が浸透せず、従業員の士気は低下しはじめた。重大な危機と認識した社長は、(3)矢継ぎ早に必要な手立てを講じた。こうして勢いを取り戻した会社では、従業員から製品アイデアや生産工程の改善アイデアが出るようになった。現場の知恵を活かした新製品は好評で、会社は売上を伸ばし始めた。やがて(4)地元の大学と連携を深めながら、アルミ溶接などの高度な技術に挑戦するようになった。

(設問3)
文中の下線部(3)でとった手立てとして、最も不適切なものはどれか。
ア.QC活動を導入して、優れた改善提案に対して金一封を添えて表彰する。
イ.会社の方針に沿って機能別に職務を編成して、権限と責任を明確にする。
ウ.業績があがらず不満の多い従業員を面接指導し、場合によっては配置転換する。
エ.経営計画の策定に従業員を参加させて経営責任を共有する。
オ.従業員を短期の雇用契約に切り替え、出来高給制をとって雇用の流動化を図る。


【考え方】
 アのQC活動は現場の創意工夫によって品質改善、提案などを行う活動であり、従業員のモチベーションを高める効果が期待できます。
 イによってやるべき仕事やその責任が明確になり、従業員の動機づけにつながります。
 ウは面接をつうじて従業員と意思疎通を図り、適材適所の配置転換によって人材活用が可能になります。
 エは従業員を経営計画に参画させることになり、仕事に対する意識向上が図れます。
 本文に「長期雇用をべ一スに熟練を形成して...」という社長の意図が示されています。また、一般的には、特に中小・零細企業の場合、短期雇用は会社への忠誠度を低めてしまう傾向があります(例:短期雇用のもとで、従業員が高度な能力を身につけると、能力向上に見合った良い条件をもつより大きな会社へ転職しようとする気持ちが強まります)。よって、オは不適切。
【答え】→オ
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企業経営理論 | 20:09:12 | Trackback(0) | Comments(0)
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